自民党青年局が台湾訪問 安全保障での連携強化

0

自民党青年局(中曽根康隆局長)訪問団は5月2日、訪問先の台湾台北市で台湾総統の諮問機関である「国家安全会議」の呉釗燮秘書長と会談した。その後の記者会見で団長の中曽根局長は「現在の安全保障情勢は極めて複雑で困難。日台が共通の認識を持ちながら連携し、さらに米国や韓国も含んでいけるか」などと説明した。

呉秘書長との会談では「有事の戦い方が変化するなかで、宇宙、サイバー、電磁波などの新領域、高度化する情報戦、認知戦への取り組みについても意見交換した」とし、日台はともに海に囲まれた島国であることを踏まえ「海の防衛、戦略的活用において、より一層連携していく必要性があるとの認識で一致した」と説明した。

自民党青年局が頼清徳総統と面会した(写真提供:総統府)

また、中曽根団長は「国際情勢における日本と台湾の、それぞれの役割や連携・協力における可能性、過疎化や少子化、高齢化など内政上の課題について議論した」と話した。「自民党の対台湾窓口の立場として話し合った」とし「政治経済、文化面での交流・理解の深化に尽力する役割を果たせた」と成果を語った。

訪問団は4月29日より5月3日までの日程で台湾に滞在。頼清徳総統をはじめ、台湾政府の要人及び台北、基隆、台南の各市長、与党・民進党や台北市の青年局長らと面会した。訪問団は中曽根団長をはじめ、平沼正二郎衆院議員、神谷政幸参院議員、根本拓衆院議員、福田かおる衆院議員、日本青年会議所幹部らが参加した。